これが、Mac OS X 10.7 Lion。
予想通り、アップルのOSはiPadと同じ方向に向かってますねー。先ほど発表になった主な機能をビジュアルチェック&分析してみましょう!
Mac OS X LionのUIパラダイム、それは昔ながらのモーダルコンピュータを今に甦らせたものです。そこにiOSで成功した機能(アプリ自動インストール機能を備えたApp Store、ローンチパッドを進化させたスプリングボードなど)を投入し、さらにモーダルなUIの問題点を解決する「Mission Control」なんかの新しいUIエレメントが加わっているのが特徴です。
フルスクリーンモード&モーダルコンピューティング
個人的に新OSで最も重要なのが、このフルスクリーンモード。アプリはすべてフルスクリーン表示できます。ウィンドウ表示が(まだ)消えるってわけじゃないですが、完全なるモーダルコンピューティングに向かう大きな一歩ですね。iLife'11のUIを見てもその方向性が色濃く現れています。
iLife'11では、ある機能をいじるとき全画面表示になるのみならず、コンテキストに合わせてテキストスタイルを変えるインラインパレットなども装備。これはパレットがフロートするのを避けるため考案されたエレメントですね。もちろんこうした新しいインターフェイスのエレメントも、Mac OS X Lionのアプリ開発ツールには含まれていると見るのが妥当でしょう。
このUIのアプローチだと、パソコンの利用も格段にシンプルになります。窓を何個も開いてゴチャゴチャすることもないし。最近、一般消費者にもパワーユーザーにもブラウザのタブが好評なのも、同じ理由ですよね、あれも言うなれば「モーダル」ウェブですから。iPhone(とその類似製品)、iPod touch、iPad利用者の95%が気に入ってるとされるユーザーエクスペリエンスにまた近づく、というわけです。今よりコンピュター操作がパワフルでなくなるというんじゃなく、逆にタスクはもっと効率良くこなせるようになると思いますよ。
プロの間では既に使われている 実際、Final Cut Proのようなハイエンドのプロ仕様のアプリでも同じ動作が確認できるはずです。ある特定のタスクをこなそうとすると、ソフトウェアが全画面表示になって、別窓が浮いたりしないんですね。こうして見てくるとウィンドウっていうのはそのうち完全に駆逐されちゃうのかな、Photoshopみたいなアプリまで。
モーダルコンピューティングにも問題はあります。 といっても前からある問題ですが。やはり素早く、混乱抜きでタスク切り替えできる効率的手法を用意できないとダメなんですね。その点、今日のデモではアップルがエレガントな手法に辿り着いたという印象を受けましたですよ。つまりモーダルのアプリならびに複数ウィンドウ開いて使うアプリの両方を管理できる「Mission Control」に、タッチジェスチャーを合体させる、という手法ですね。
長所: コンピューティングエクスペリエンスをシンプルにし、ユーザーが集中している作業中のタスクを中心に据え、その周りをシンプルな操作で固めることができる。複数の窓を開いて生まれるゴチャゴチャも減らせる。完全なるタッチコンピューティングへの道を拓く。 短所: 特に思いつかないです。アップルは、フルスクリーンコンピューティングで生じそうな問題は回避する手立てもちゃんと打ってるようですし。